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【農業コラム】農業は商いである

2020.05.12 コラム

現在私が執筆させていただいております

熊本日日新聞 夕刊 「一筆」に連載中のコラムをお届けします 5月8日付

 

農業は商いである

というと今の農家さんに叱られるかもしれません。

商売のことわざに

薬九層倍という言葉があります。

薬は売値が非常に高く、原価の九倍もするという意から暴利をむさぼるたとえです。

また、似た言葉に「百姓百層倍」という言葉があります

 

農民の仕事は、種をまけばその収穫は百倍にもなる利の大きいものだということを表しています。

お米を例えると一粒の籾種から500粒ぐらいになります。単純計算で500倍です。

私が栽培していたスイカも種は当時約20円/粒程度でした。それを育てると1000円になります。500倍です。

本来利益率の高い農業が利益が残らない農業へと変化していった理由はどこにあるのでしょうか?

 

それは種代、生産資材代、人件費、燃料代、農業機械や設備代など野菜を育てるための環境づくりに

お金がたくさんかかるようになったからです。しかも野菜の取引価格はずっと変わっていない。

今農業界は必死に農産物の価格を高く売ろうって頑張っています。

でも、消費者は日常で使う野菜は安い方がいいに決まっています。

よほど

消費者の意識が変わらなければ野菜の値段が今の2倍になるような時代は訪れません。

 

では、農家はどう対応すべきか。高く売る努力もさることながら安く生産する努力をすべきです。

品質をキープしながらコストを抑える努力をする。

商業、工業、サービス業の人たちがやっている努力を農業もやらなければいけないのです。

百姓百層倍なんていわれていた時代は昔の話。

農家も商いを始めなければ時代の波に飲み込まれてしまします。

 

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