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ブログ 2020.07.14
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第24号
「一点突破」できる経営者になりたい
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」
いつもご覧いただきありがとうございます。
農業界を明るく照らす
農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。
2020.1.23
新規農業者の皆さん、youtubeの動画をご覧いただいていますでしょうか?
新規農業者のための農業ビジネス講座を配信しておりますので
是非ご覧いただきたいと思います。
農テラスチャンネル はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCzkSXEdWvWxFe3KvYvlT40A?view_as=subscriber
さて今回は「ガイアの夜明け」にも出演された(有)阿部牧場の阿部社長の取り組みを聞いて
感じたことをつづります。
私がTA(ティーチングアシスト)として携わっている「くまもと農業経営塾」という
熊本県が10年前から実施している講座に
ゲスト講師としてお招きしたときの講義の中からの抜粋です。
話を聞いた私の率直な感想は
これからの農業は「1点突破」だ!って。
阿部社長は酪農家で、熊本の阿蘇という地域で乳業を飼っているんですが、「自分の地域で
絞った牛乳」にこだわってこられた方なんです。
きっかけは、市販されているやれ阿蘇○○牛乳とか、大阿蘇○○牛乳とかって
全く阿蘇とは関係がなく
あくまで「商品名」としてつけられているものだって気が付いたらしいんです。
そこで、阿蘇の牧草で育った阿蘇の自然をふんだんに取り込んだ純粋な阿蘇牛乳を
みんなに飲んでほしいって。
そう心から思ったそうなんです。
なぜなら世界一おいしい牛乳だから。
それから、阿部社長の「1点突破」が始まります。
まずはこれまで出荷していた農協に行って思いをぶつけます。
「阿蘇で育った阿蘇だけの乳牛で牛乳を作りましょう!」って
しかし、残念ながら答えは「no」。
ならばと自分一人でやるしかないって再び「奔走」します。
私も知らなかったのですが、酪農家が乳牛から絞ったものは「生乳」といってそのままでは
飲めなくて殺菌したり検査したりといくつかの工程を経て私たちが飲んでいる「牛乳」になるのだそうです。
そうなると自分で「生乳」を「牛乳」にするしかない!って
そう思った阿部社長は生乳を牛乳にするための工場づくりを始めます。
始めるって言っても「勉強」「リサーチ」から始めたのです。
これまでは原料を絞って農協や飲料メーカーに渡して終わりだっただけなのを
自分で牛乳にするために
すべて「ゼロから」始められたのです。
また、
工場を建てるといっても簡単ではありません。
資金を借りるために銀行に行ったり、衛生的な問題を解決するために保健所に通ったり、
できるだけ安く工場を建てるために資材メーカーを回ったり、
建設着工にいたるまでに3年という年月を費やしたそうです。
それでも阿蘇の牛乳は世界一だという思いは強く
ついに工場は完成。
しかし、自分で「生乳」を「牛乳」にまでしたからには自分で売るしかないのです。
次はどうやってこれを売るか?
今度は販売戦略に「奔走」します。
しかし、阿部社長の戦略は明確でした。
世界一の牛乳だから世界に通じる販売をしよう!
そのためには「世界一にふさわしいパッケージ」を作らなくては・・・
商品の顔であるパッケージにはどこよりも誰よりもこだわったそうです。
そのこだわった商品が
こちら
http://www.aso.ne.jp/abe-farm/
斬新なデザインもさることながら牛乳「瓶」にこだわった。
商談に行くとバイヤーからは「瓶」??「今どき」?
「それじゃ売れないよ!」
そういわれ続けてもその瓶に充填することをやめなかった。
このデザインと瓶詰めにこだわった阿部社長はこう言います。
「世界一の牛乳が一番きれいに見えるから」
あくまでお客さん目線
ASOMILKというロゴ入りラベルが瓶の3/4の高さに書いてあるのも
棚に陳列したときに
一番ラベルが見えやすいからというのが理由。
このデザインに使用している「赤色」は数十種の「赤色」の中から
世界一の牛乳を充填したときに一番映える赤色をすべてテストして決定している。
阿蘇で育った乳牛は世界で必ず通用する
そう信じて、世界一の牛乳を世に送り出す工場を作り
世界一にふさわしパッケージを作ったこのデザインは
2011年には世界的なパッケージデザイン賞「Pentawards2011」の
食品デイリープロダクト部門において最高賞となる「GOLDAWARD」を受賞した。
もちろん、ASOMILIKは
日本で初、食品のミシュランガイドと称されるiTQi(国際味覚審査機構)で、
最高ランク三ツ星も受賞している。
ぶれずに、その時その瞬間を「一点突破」する。
阿部社長に教えていただきました。
1点に対して集中し、持てる力を出しきることを。
今、農産物の価格が低迷しています。
毎日のように
「今年は野菜の値段が安くて困っている」
「山下先生どうにかならないでしょうか?」
「他に高く売れる野菜を教えてください」って
この農家の方々は阿部社長の「一点突破」と全くの「真逆」です。
自分が何のためにそれを生産しているのか?
誰のために作っているのか?
なんて全くない。
他の人と同じことやっていて
その時々の相場に振りわされている始末。
これでは未来はありません。
もう、そろそろ、「そういう農業」は終わりにしませんか?
これからは
自らが考え、自らの意思で目的をもって生産に勤しみ、
お客様のことを考えることができる農業者になって欲しいと願っています。
農テラスではこのようにワンランク上の農業者を輩出するために
農業ビジネススクールをはじめ、ブログやyoutubeを通じて
農業者の意識改革をサポートしています。
また、月1回の農ビジセミナーは毎回好評で、県内外から新規農業者の方や、若手農業者の方、行政地方自治体の農政、担い手育成担当の方、農業高校の職員の方、市議会議員さんや農業資材関連会社の役員社員の方、地元企業の方や大学生まで多様な方々、流通業者や農業参入を検討されている方などが参加されています。
まだ、農ビジセミナーに行ったことがないって方はこの機会に是非ご参加ください。
参加されている方々は「自らの意思」で「自ら現状を突破しよう」って思っている方々ばかりです。
同じ価値観の人たちと交流が深まりますし、
これまでくすぶっていた自分の考えがスッキリしますよ(^^♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
ということで、
■第14回 農ビジセミナーのお知らせです。
今回の農ビジセミナのテーマは
「2020年、農業は自分で売る時代到来!自分で価格をつけて売る方法について」です。
従業員に頑張ってもらうためにも、お客さんに商品を買ってもらうにも
会社や商品に対して「共感」してもらわなければいけませんよね。
そこで「共感」してもらうには「言葉」がとても重要になってきます。
どんな言葉で伝えるのか。
特にマーケティングではこの「伝える」文章、伝わる「言葉」が重要です。
そこで今回も素敵なゲストをお招きして一緒に勉強いたしましょう!
今回は
くまもと経済 記者(ライター)徳山さんをお招きして
「プロが教える見出しの書き方」について講義していただきます。
更にさらに、
なんと寺坂農園の寺坂さんにも再度お越しいただけることになりました!
前回の寺坂さんからダイレクト販売についてお聞きになった方も
前回残念ながら参加できなかった方もダイレクト販売のノウハウを
いっぱいお聞きしましょう。
また、夢のコラボ
山下弘幸&寺坂祐一 公開対談“ も計画しています。
ご参加くださる方はお早めにお申し込みください(^^♪
先着順ですよ(^^♪
お申込みはこちらからどうぞ
https://notera-seminar.com/inq
日時:令和2年1月25日(土)13:30~
会場:農テラスセミナールーム
住所:熊本県合志市御代志高良木499-3 フレッシュダイレクト選果場2階
定員:20名
会費:3000円
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■ご意見、ご感想、農業に関するご相談などお気軽にお寄せ下さい。
少々お時間いただくかもしれませんが必ずご返答させていただきます(^^♪
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■農ビジセミナーが会場に行かなくても観ることができる!
youtube動画サービス 配信中
「農テラスチャンネル」をご覧になりたい方はコチラ
https://www.youtube.com/channel/UCzkSXEdWvWxFe3KvYvlT40A/videos
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【山下弘幸著書】
■農業ビジネスを本で学びたい!書面で学びたい方におススメ!
稼げる!新農業ビジネスの始め方(すばる舎)
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■東洋経済オンライン記事
https://toyokeizai.net/articles/-/105364
https://toyokeizai.net/articles/-/244790