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ブログ 2020.07.14
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」第22号
2020年、農業は自分で売る時代到来「自分で価格をつけて売る方法」について
脳を耕せ!農ビジセミナー「メール講座」
いつもご覧いただきありがとうございます。
農業界を明るく照らす
農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。
2020.1.9
今回のテーマは「自分で価格をつけて売る方法」について
農業をやっているものなら、だれでも自分で作ったものに自分で値段をつけて売りたいって
思ったことがあることでしょう。
だって、自分で生産しているのだから。
でも、これってかなり難しいんですよ。
なぜなら、
農産物の大半は委託販売だからなんです。
こういうと、「私は道の駅に出しているから直売している」っておっしゃる方も
いらしゃいますが、正式にはそれも直販ではありません。
それらは
直売所に委託して売ってもらっている。もしくはお店を間借りしていることになります。
当然、委託手数料、もしくは間借り賃をお支払いするのでその分取り分は減ります。
また、直販所で隣に並べてある同じ商品が100円で売られているときに自分の商品に
300円のラベルは張りにくいものです。
仮にその価格を張ったところで果たして売れるかが問題です。
つまり、
自分で自分の農産物に値段をつけて売るって
自分でお店を作るしか方法はないんです。
青果業者さんと相対取引(契約取引)をしたとしてもその価格はあくまで卸値です。
その卸値も自分で決めた値段に変わりはありませんが、取引先との交渉の末、
こちらの言い値で取引価格が決まってもそれはあくまで卸値です。
更には市場出荷や、JA出荷になれば価格をつけるどころか、市場原理で価格は
決められますのでこちら(農業者)側には何の権限もありません。
ましてやJA出荷は多数の組合員(出荷部会員)の承諾が必要なので特に自分勝手なことは
やってはいけないのです。
現在、日本の農業者の大半が農協に属し共同出荷をしている中、自分の農産物に自分で
思い通りの値段をつけて売っている人がどれだけいるでしょうか?
その中でも
直販通販で1億円売り上げる北海道富良野のメロン農家である寺坂さんは
かなり稀な成功者だといえます。
自ら作ったメロンを自ら価格をつけて自ら直接お客さん販売しています。
方法は冒頭でお話した通り、自分のお店を作ったのです。
最初は本当に直販所を道沿いに作ったらしいんですが、今はwebサイトのお店のみ。
そこで年間1億円を売るのですからそりゃすごいですよね。
しかし、ただお店を作っただけではそんなには売れません。
ちゃんとお店を宣伝しなければいけません。
あなたも、自社サイトをつくったら、もうそこがあなたのお店です。
そうなるとそのサイト(お店)にお客さんを呼び込まなければいけません。
リアルなお店であるならチラシを作ったり、新聞雑誌などの媒体に広告を載せたりしますが、
バーチャルなwebサイトにお客さんを誘導するにはちょっとした仕掛けが必要になってきます。
それが、snsやブログです。
良く勘違いされているのはSNSで農産物が売れるって思われている方です。
インスタやフェイスブック、ツイッターなどのSNSは売るためのツールでなく、
あくまで宣伝用のツールです。
これらを使って自社のサイトに呼び込むのです。
例えば
自分の野菜を使った料理の写真を撮ってSNSにUPしてお客さんをの興味関心を引いて
最後に「この食材はこちらでお求めになれます!」って
自社サイトのURLを張り付けておくって手法です。
他にもその商品の価値、なぜ?その農産物はその値段で売ってあるのか?という
その農産物が他の同類農産物といかに違うのかもsnsを使って配信することができます。
また、多くの人が興味関心を持ってくれると「いいね」を押してくれるので
お客さんの反応がわかります。
この興味関心を持ってくれるお客さんこそが自社のサイト(自分のお店)に来てくれる
可能性の高い「見込み客」になるのです。
ですから、自分の農産物に自分で価格をつけて売りたい方は
必ずsnsを使って宣伝告知をするのが仕事になるのです。
また、その興味関心を持ってくれたお客さんがあなたのサイトにアクセスしてくれたと
しても買ってくれるかどうかはわかりません。
本当のリアル店舗であれば、お店の前にお客さんが立ち止まって自分の商品をじーっと
ながめて買おうか、買いまいか悩んでいるようなものです。
リアル店舗であれば、
すかさず、「いらっしゃい!今日のトマトは新鮮で甘くておいしいよ!」って
最後一言を言ってあげることができるのですが、
webサイトではその最後の一押しができません。
ここで、お客さんは買わなくなってしまうことがあるのです。
そうならないためにも、webサイトに掲載している農産物の商品の写真は
おいしそうで、しずる感にあふれた最高の写真を掲載しておかなければいけません。
更に、おいしそうな表現や、体によさそう、料理に使いたい、子供に食べさせたいなど
購買意欲がわき起きるようなページになっていないといけません。
あなたも、ネットで何か購入したことがあると思いますが、やはり見た目は需要ですよね。
また、商品説明や、キャッチコピーなどでついつい買ってしまうことがありますよね。
ですから自分の農産物を自分で価格を決めて売るためには
お客さんの目線でしっかりと丁寧に自社商品を魅せなければいけないのです。
いかがでしたでしょうか。
自分の商品を自分で価格をつけて売る!ということについて。
ここまで読まれて
こりゃたいへんだ!こんな大変なことをやるくらいなら
今まで通りにJAにコンテナ出荷していたほうがましだ!って。
そう思われたかもしれません。
確かにその通りです。
ただでさえ、農作業で忙しいのに、
こんな面倒なことやっいてる場合ではないですよね。
しかし、ただ一つだけ言えるのは
2020年以降、時代が大きく変わるといことです。
例えば通信技術が大5世代に入ります。
聞かれたことがあると思いますが「5G通信」がこれから普及します。
詳しいことは触れませんが、これにより、「流通、物流」がかなり変わると
予測されています。
結論を言えばもっともっとネット通販が加速して普及します。
これまでのような市場を通して仲卸を通じて小売店に商品が並んで…
みたいな流通ではなく生産現場から直接末端の消費者にモノが届けられる時代になります。
もちろん、農産物もです。
であれば、今から直接消費者にモノを届けることができる
準備を始めておくべきではないでしょうか?
長くなりましたが、これからはお客様(消費者)が直接
あなたの農園(webサイト)に買いに来る時代になります。
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