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コラム 2020.05.26
【農業コラム】私がコンサルタントを目指した理由
現在私が執筆させていただいております
熊本日日新聞 夕刊 「一筆」に連載中のコラムをお届けします 5月22日付
農業参入コンサルタントを目指した理由
私がコンサルタントなるものを目指したのは15年も前にさかのぼる。
農業ベンチャー企業に中途採用されたことがきっかけである。
普通の農家がベンチャー企業に入るとどうなるか。
そもそも私は家族経営。組織や、会社、企業なんてものはどういうところか全くわからない。結果入社後、かなり混乱した。
農家は基本的に家族経営なのでこれまでの経験をもとに感覚的な栽培を行っています。
しかし、会社はデーターに基づいた根拠のある栽培を行います。
私が畑に肥料を入れていた時、なぜその肥料を入れているのか問われ
「大体いつもこれくらい入れていますから」と答えかなり叱られた。
この会社では土を分析し肥料を施すのはもちろん、ビニールハウス1棟を1店舗として収量、売り上げ、コストをデーター化しそれを検証し成績が良くも悪くも原因を追究します。悪ければカイゼンを繰り返し良ければ基準を見直していくのです。
つつがなくモノができる仕組みを作り、つつががなくモノが売れる仕組みを作る。
企業の農業はモノを作るのではなく仕組みを作っていました。これまでいいモノを作ることだけに没頭していた私はハンマーで頭を叩かれたようでした。と同時にこれからの農業はこうあるべきと強く感じたのです。
しかし企業にも課題があります。農村社会では企業の理屈は通用しません。
農業は利益追求だけが目的ではなく、環境保全、地域共生など目に見えにくい役割も担っています。そこで農業を始める人や企業に対して新しい農業教える役割を担おうと農テラスを立ち上げたのです。