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ブログ 2020.05.13

新規農業者のためのスマート農業

新規農業者のための農業ビジネス講座

こんにちは。農業パーソナルトレーナーの山下弘幸(やましたひろゆき)です。

今回の農業ビジネス講座は

 

「スマート農業編」

 

皆さんもスマート農業ってよく聞きますよね。

でも、結局のところなにがどうなるの?ってよくわからないって方も多いと思います。

そこで今回は

 

スマート農業についてわかりやすく解説したいと思います

まず、スマート農業に関する勘違いから直していきましょう。

スマート農業は農業を助ける⇒◎

スマート農業が農家を助ける⇒△

スマート農業は儲かる⇒×

スマート農業は農業を助けるのであって

 

農家を助けるって思っている人は要注意です

ましてや

スマート農業は儲かる!なんて

思っている人は

大変なことになりますよ!

 

そうならないためにもしっかり勉強していきましょう!

【目次)

1.農業の役割

2.農業の3大課題

3.これまでの取り組み

4.今何をしようとしているのか?

 

1.農業の役割

そもそも農業とは?ってすごい壮大な話から始まるのですが、

農業とは?っていきなり言われると困っちゃいますよね。

では?農業の目的って何でしょうか?

こういわれると

食料を作っているとか食材になる農産物を作っているとかって

言えますよね。

※もちろん食べない花とかイグサとかも農業なんですが、

この内容ではすべて食につながるのでそこは割愛いたいします。

 

つまり、人類が持続して生きていく上で欠かせない

衣・食・住の

 

食を生みだし続ける

これこそが農業の目的なんです。

 

では?それがスマート農業とどう関係があるの?ってことですが、

 

2.農業の3大課題

食を生み出し続ける目的である農業が

食を生み出し続けるのにはばかる大きな課題ってのが3つあるんです。

 

それが、天・地・人

なんだか

天と地と人って、世界を形成する要素。宇宙間に存在する万物のこと?

孟子の「時不如利。地利不如和」(天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず)

みたいな話に聞こえるかもしれませんが

 

そうじゃなくて

農業は

天気に影響を受け

地力に影響を受け

人の能力に影響を受けるということ

 

子の頭文字が「天地人」です。

 

3.これまでの取り組み

天気に左右される農業はどうすれば天気が悪くても農産物が採れるか

ということをずっとやっていきました。

植物が育つうえで不可欠な水、空気、光をどうやって制御するか。

そのために、ビニールハウスなどの施設を作りその中で植物を育てるという知恵を

人間は考えたのです。さらにはそれをもっとコントロールしようって

これが最新農業技術とされているのです

さらに

地力に関してはこれまで多くの学者が土についての学術を出していますが

地域、地質、土質によって異なるために

これだけやればOKって言うような再現性のある

土づくりパターンは存在しない。

結局、その地域その地質、その栽培品目にあった土づくりをやらるしかないのです。

人の能力。

どれだけ環境が整っていても、地力が確保されても

最後はヒトです。

 

その人の管理、その人の考えなどで農産物の出来不出来は大きく影響します。

ましてや、雇用した人の働きによっても大きく生産性も左右され

組織型企業型農業へとシフトしている現在、

この人の能力が農業において一番重要だとされ始めました。

 

4.今何をしようとしているのか?

さて、スマート農業の話ですが、結論を言えば

この農業の3大課題を解決するために進んでいる社会の動きなんだってことを

理解していただきたい。

農業の目的は

あくまでも

人類が持続継続して生きていくための食を生み出すこと

 

その目的を達成するために

天地人という

 

コントロールできない

大きな3つ課題があります。

 

それを何とかしようとしているのが

スマート農業なんです。

 

では実際にどんなことが行われているのか?というと

天候に左右される農産物の生産に必要なファクターをすべて数値化し記録してデータ化します。

そのために活躍活躍するのが

IOTです。すべてをコンピューターにつないでbigデータを集約します。

最近センシング技術が発達したのはこのためです。


そこから得た莫大な情報をクラウドと呼ばれるところに保管します。

更に複合する情報やいらない情報間違った情報などを自動的に

ブロックチェーンという仕組みで管理します。

そして

その莫大なデータを元に

分析解析を行って判断決断するのがAIです

 

そして

その指令を受けて動くのが

 

ロボットです。

 

しかし、これを実現するには

分母が安定する必要があります。

先ほど書いた通り、土づくりは地域格差、地質格差が生じて

コントロールしにくいのです。


だから、水耕栽培やココピートなどの無機質培地を使った土耕から隔離された環境で

栽培する人工栽培の技術を進めているのです。

 

これがさらに進化したのが植物工場ですよね

これは光までもが人工的にコントロールされることになります。

 

いかがでしたか。


 

これで

農業が抱える3大課題が解決します

天:光も空気も人間がコントロールできる農業

地:土に頼らずに水や人工培地でコントロールできる農業

人:人間に頼らずにAIでコントロールできる農業

 

なんだか恐ろしい話ですが、

農業の目的を達成するために人間はとても壮大なことを考えているのです。

 

ここで最初に戻って

スマート農業に関する勘違いから直していきましょう。

スマート農業は農業を助ける⇒◎

スマート農業が農家を助ける⇒△

スマート農業は儲かる⇒×

スマート農業は農業を助けるのであって

 

農家を助けるって思っている人は要注意です

ましてや

スマート農業は儲かる!なんて

思っている人は

大変なことになりますよ!

 

の意味はお分かり頂けましたか?

安易に便利だから、流行りだからって

 

スマート農業ってのは総合的に時代の流れを指す言葉であって

 

単に目の前の技術や道具の進化のことではないのです。

気を付けてくださいね。

 

あなたにスマート農業という名目で

 

いろんなものを売りつけてくる人がいるので。

 

そしてついつい

 

そのスマート農業って言葉に踊らされて

おカネを使ってしまう。

 

ほらね。結局スマート農業って

 

おカネが出ていくだけじゃない!って

 

後から気が付いても遅いんです。

 

だから、しかりと勉強しましょうね

 

 

 

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